島左近は関ヶ原の戦いで西軍の先陣を務めた猛将です。石田三成に「禄の半分」で召し抱えられ、最後まで主君への義を貫き通しました。黒田長政らの激しい銃撃を受けて最期を迎えたとされますが、京都・立本寺などには生存説も残されています。未だ謎多き彼の生涯と武士としての美学に迫ります。
鬼と恐れられた猛将――島左近が関ヶ原に遺した義と美学
島左近は関ヶ原の戦いで西軍の先陣を務めた猛将です。石田三成に「禄の半分」で召し抱えられ、最後まで主君への義を貫き通しました。黒田長政らの激しい銃撃を受けて最期を迎えたとされますが、京都・立本寺などには生存説も残されています。未だ謎多き彼の生涯と武士としての美学に迫ります。
毛利元就の三本の矢の逸話は後世の創作だった。しかし、その元となった三子教訓状には、孤児として育ち城を奪われた男の切実な祈りが込められていた。厳島の戦いに見る謀略の天才が、生涯かけて守り抜こうとした家族の絆と百万一心の精神を描く歴史読み物。
森蘭丸の本能寺の変に散った悲劇は、今なお人々の心を惹きつけて離しません。織田信長に絶対の忠誠を誓い、類まれな機転で覇王を支えた若き近習。爪や障子にまつわる天才的な気配りから、闇夜の妖怪伝説が暗示する破滅の予兆、業火の中で安田作兵衛と繰り広げた壮絶な死闘まで。美しき若武者の散り際の美学を情緒豊かに描きます。
池田恒興と織田信長の関係は、乳兄弟という特別な絆から始まりました。幼き日から共に育ち、桶狭間や姉川など数々の激戦をくぐり抜けた二人の間には、主従を超えた深い信頼があったのです。信長の天下布武を最前線で支え続け、最期は長久手の地に散った猛将・池田恒興。その義に生きた波乱の生涯と人間ドラマに迫ります。
明石全登の最期は討死か生存か。大坂夏の陣で徳川家康の本陣に肉迫した直後、忽然と姿を消した謎多きキリシタン武将。数々の生存伝説を残すミステリアスな生涯の裏には、自害を禁じるキリスト教の信仰と、旧主・宇喜多秀家への揺るぎない忠義がありました。十字架を掲げて戦場を駆け抜けた聖騎士の真実に迫ります。
長宗我部盛親の最期は、数奇な運命に翻弄された末の悲劇であった。関ヶ原の戦いでの敗北と改易、京都での長い隠遁生活を経て、豊臣家への忠義と土佐再興の夢を胸に大坂の陣へ参戦。八尾の激戦で因縁の藤堂高虎を追い詰めるも敗北し、六条河原で露と消えた最後の当主の壮絶な生涯と武将としての誇り高き矜持に迫る。
浅井長政の謀反は、信長への裏切りか、義への殉死か。朝倉氏との盟約を守り、天下に最も近い男に背を向けた北近江の若き獅子の決断と、小谷城に散った二十九年の生涯を、その葛藤と覚悟の深奥から描く。
豊臣秀頼は無能な凡君だったのか。偉大なる父・秀吉の影に隠れ、母・淀殿に溺愛されたひ弱な君主という虚像の裏には、二条城で徳川家康を戦慄させた圧倒的な器量と、教養を備えた純粋なる貴公子の真実があった。乱世の終焉に咲き、山里曲輪で母とともに炎に消えた秀頼の美学と悲劇の生涯に迫る。
斎藤道三の最後は、長良川の戦いにおいて嫡男・義龍に討たれるという凄惨なものでした。油売りから美濃の国主へと成り上がった「蝮」が、なぜ実の息子と骨肉の争いを演じ、その果てに娘婿である織田信長へ美濃を譲る決断を下したのか。己の破滅すら糧にして次代の覇者へ望みを託した、孤高の梟雄の苛烈な愛と孤独な心理に迫ります。
前田利家の死は、関ヶ原の戦いという天下分け目の大乱を招く決定的な引き金となった。豊臣政権の重鎮たる五大老筆頭として、徳川家康の野心を抑え込んでいた利家。病床で家康暗殺を逡巡し、最期まで天下の平穏と豊臣家の存続を願った男の激動の生涯と、遺された前田利長や芳春院が下した苦渋の決断の物語を紐解く。